No.77歴史探索in武蔵村山

撮影時期:令和2年(2020年)5月、掲載時期:令和2年6月
■歴史探索in武蔵村山
 コロナで自粛の中、家でテレビばかり観てゴロゴロしていてもと思い運動不足解消のために近隣を散策。
(1)探索した場所(下記地図を参照ください)
 隣町の武蔵村山市の市役所に行って散歩で参考になる資料ないか聞いたら、市教育委員会が発行する『歴史探索』という地図があり100円で購入。地図には赤いコース12カ所巡りと、青いコース21カ所巡りの2コースが表示されており、5月は天気の良い日数日に分けて、徒歩や自転車で歴史探索。以前から気になってた”かたくりの湯”の近くにある謎のトンネル(横田トンネル)、そこで発見した”かぶと橋”もついでに探索(笑)
<独り言>
NHKのブラタモリようだけど、専門家が同伴してないのでどこが有名なのか由来とか分からないのが難(苦笑)

歴史探索コース:赤字12カ所巡り、青字21カ所巡り+横田トンネル、かぶと橋の計35カ所

(1)謎の横田トンネル (地図の右中上【青A】)
 ”かたくりの湯”に行く道路の反対側に謎のトンネルがある。今回初めて自転車で訪問。
全部で5本のトンネル(隧道)あるがそのうち横田・赤堀・御岳・赤坂の4つのトンネルがサイクリング道路として整備されている。
 トンネル内はヒンヤリしており、夏の避暑には良い感じ。尚、一番奥の5号隧道は閉鎖されており心霊スポット?のような不気味な感じ(苦笑;気のせい?)
■トンネルが出来た歴史
大正5年から昭和4年(1928年)まで村山貯水池(現狭山湖)・山口貯水池(現多摩湖)の建設のため、現在の多摩川の羽村堰の下流付近から山口貯水池の堤体付近までの12.6キロに東京都水道局の鉄道”羽村山口軽便鉄道”が敷設された。この際、6本の隧道(ずいどう=トンネル)が掘られたが、その中の4本が現在遊歩道(サイクリング道路)が整備され公開されている。

横田トンネルを自転車で(笑)

(2)かぶと橋(地図 右中上【青B】)
御岳トンネルと赤坂トンネルの間に”番太池【6】”がある。そこから山に入る道があり、”かぶと橋”の表示あり、山道を自転車を押して登る。多摩湖のサイクリング道路の手前に”かぶと橋”を発見。武蔵村山を歩くと、カブト虫のモチーフの欄干や像が目立つ。
多分、武蔵村山はカブト虫がたくさん群生しているんだろうなあと思いつつ眺める。

かぶと橋:欄干を良く見るとカブト虫をイメージしたフレームが…(笑)

(3)大多羅(デエダラ)法師(デエダラボッチ)の井戸 (地図 右中上【青5】)
番太池からかぶと橋に行く途中に”デエダラの井戸”がある。昔 大多羅法師(デエダラボッチ)という大男かいて、藤づるで丸山を背負って歩いた足跡が井戸になったとか…。 知っているご老人の話では昔は少し大きな池みたいだったようだが、現在は約1.5m四方で囲われているが、水が枯れて雑草が生い茂っていた。
 写真「村山デエダラ祭り」は武蔵村山で毎年10月開催されるお祭りで、このボッチの名前を関しており、地域では有名らしい(私は初耳)。今年のお祭りどうなるかは??

(4)真福寺(地図【青8】)、長圓寺(地図【赤12】)
真福寺は真言宗のお寺、長圓寺は禅宗のお寺。私が勤める通所リハビリのご利用者様で武蔵村山出身の方の話では、武蔵村山の東部は真福寺が、西部は長圓寺が管轄していたとのこと。多分江戸時代は、戸籍台帳管理などは地域地域のお寺か実施していたと聞いているので、そのことかなあと思った次第。
■真福寺
 奈良時代710年 行基によって創建された古刹。一度落雷で焼失し、1290年龍性法師によって中興開山。地元の檀家の方のお話では、本堂の天井に花鳥画※が施されており、それが見事と聞いたが、ネットで調べる限り情報なし。
※格天井の花鳥画
弘法大師空海の一千年恩来の記念行事の一環で1839年(天保10年)完成。百枚の花、九十九枚の鳥と一枚に龍が描かれている。作者は青梅生まれの石川文松という画人。
■長圓寺
室町時代(1568年)に崋山秀呑和尚により開山。三ツ木の地頭大河内氏の墓が境内にある。また、毎年横田・中村・馬場地域を巡る横中馬(よこなかば)獅子舞いが行われる。

(5)お伊勢の森”神明社(しんめいしゃ)” (地図【青18】)
昔 横田村・中藤村の総鎮守で江戸時代(1741年)の資料に記載あり、創建の年代はそれ以前。神明社は、神社の4大系列の一つ※で伊勢神宮を総社とし、天照皇大神(あまてらすめらのおおみかみ)を祀る。
※神社:
①稲荷神社が2万~4万社、②八幡神社(はちまん様)が2万5千社で2大メジャー。前者は庶民信仰に根付き、後者は権力層との結びつきあり公家・武家信仰に根付く。また、総本社は前者は京都の稲荷大社、後者は九州大分の宇佐神宮。③神明神社は、天照大神(アマテラスオオミカミ)を祀る神社で、通称「お伊勢さん」と呼ばれる。三重県の伊勢神宮を総社とし1万~1.8万あり、4大系列の一つ。④天満宮は、学問の神様として知られる菅原道真を祀る神社で4大系列の一つで、1万社ある。福岡県の太宰府天満宮と朝廷による鎮撫社を起源とする京都府の北野天満宮が共に総本社とされる。
その他、⑤宗像/厳島神社、⑥諏訪神社、⑦八坂/津島神社(スサノオウの尊)⑧浅間神社(富士山信仰)⑨春日神社(藤原氏の氏神)で一千社。⑩金毘羅神社(香川県金比良宮)⑪水天宮(12世紀壇ノ浦の戦いで敗れた安徳天皇&平家を祀る系列)⑫白山神社(北陸の霊峰”白山”信仰)⑬熊野神社(12の神様熊野権現を祀る神社)

お伊勢の森神明社

(6)滝之入不動尊 (地図【赤11】)
この地は、狭山三滝の一つである白糸の滝と呼ばれる湧き水があり、古来御神水と呼ばれて尊ばれており、湧き水の脇に不動明王が祀られ古くから信仰されていたとのこと。裏山にはたくさんの仏像が並んでおり、ボケ防止がお利益のボケ地蔵などが立っている(笑)。

(7)その他、石仏・地蔵・馬頭観音などが旧青梅街道沿いなどに見られる。

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