No.121-日本のガウディ作”無量寿舞”内観:向台老人ホーム
■日本のガウディ作梵寿網氏作”無量寿舞”:向台老人ホーム
掲載時期:令和3年10月、 撮影時期:令和3年
日本のガウディと呼ばれる建築家”梵寿網”氏と仲間達が昭和60年に創った建築物、創作名は”無量寿舞:生命潮流”。前回No.120では外観を、本No.121では内部をご紹介します。
なお、法人には事前にネット公開了解を得てあります。
(1)玄関
玄関を入った所の壁には❶タイル張りの風景絵と❷森で遊ぶ動物たちが刷り込んだ鏡が配置されている。
上がり框の板の間には、7つの象形文字が埋め込まれた眼?が埋め込まれているが、意味は分からない。壁にはギリシア風の服装の男女の絵が来客を出迎えしている。
玄関の上方を見上げると来訪者を可愛いフクロウがお出迎えしてくれる。多分殆ど誰も気が付かないだろうけど(笑)
玄関を入ったロービーには「黒い漆喰(しっくい)の太陽」が壁にはめ込まれている。
天井は深い藍色と雲のような模様、夜 波間に漂う太陽と鳥…何を表現しているかは作者に聞くしかないかなぁ??
(2)廊下ステンドグラス
1階・2階の廊下には各々16枚の四季を彩るステンドガラスが飾られている。
更にステンドガラスの左右には、オリジナルの照明がこれを照らしている。
■1階の16枚:各々に分かるものは季節と描かれているモチーフを記載。
■2階の16枚:各々に分かるものは季節と描かれているモチーフを記載。
■廊下ステンドグラスを照らす照明
廊下のステンドグラスの両脇には洋風のお洒落な照明がある。よーく見ると照明には各々に花が施されている。花の種類を数えたら8つ、でも一つ一つの照明は手作りのようで、同じ花でも描かれている花も形は各々違うように見える。
❶バラ、❷椿、❸楓(かえで)、❹向日葵、❺朝顔、❻紫陽花、❼菊、➑百合
(3)部屋
部屋は入居者の生活の場なので撮影は天井のみ(笑)。
最初に天井を見た時は、天井の壁紙の中央部分が剝がれているのでは…と思ってします(笑)。
でも良く見ると中央部には様々な凝った模様の壁紙が覗いており、作者が意図を持ってそうしているのが分かる。しかも各部屋で模様も違ってた様子。
尚、施設も35年経過し老朽化で改修中。室内も改修しており、この壁紙も1階と2階で各々壁紙を”木洩れ日”模様と”青空”模様に変更し部屋の感じを明るくしている。
■天井の模様替え前(Before)
■天井の模様替え後(After)
一階は”木洩れ日”の壁紙、2階は”青空”の壁紙に模様替え。
(4)階段
階段に段が各々一枚板で構成。階段の白い壁は草木などの模様が施されている。さらに天井には素敵なステンドグラスが配置されている。
天井の様々なステンドグラスから日光が入る。
(5)無量寿
仏さまの手のようなオブジェが壁に…
御仏の手に抱かれる…
(6)その他:りんごを幾つも吊るしたような照明。ただ暗いのが残念(笑)。