No.78、79アジサイin高幡不動尊金剛寺~梅雨第7/7弾~
撮影時期:令和2年(2020年)6月15日、掲載時期:令和2年6月
■高幡不動尊剛寺とアジサイ
(1)高幡不動尊金剛寺
古文書によれば大宝年間(701-704年)以前、奈良時代に行基菩薩の開基と伝えられる。寺伝では平安時代初期に円仁(慈覚大師)が清和天皇の勅願で東関東鎮護の霊場を高幡山に開いたのが始まりと言われる。
成田山新勝寺とともに関東三大不動の一つと呼ばれ、新選組副長の土方歳三(ひじかたとしぞう)の菩提寺でもあることから土方歳三の銅像がある。尚、歳三の墓がある愛宕山石田寺(あたごやませきでんじ)は末寺の一つ。
(2)参道と出迎える仁王門
多摩モノレールと京王線の高幡不動駅を降りるとすぐに高幡不動参道の門が出迎えてくれる。そこから少し歩くと高幡不動尊金剛寺の姿が見え、仁王門と奥に五重塔が出迎えてくれる。
仁王門は、国の重要文化財に指定されており、昭和33年に改修された重層銅板葺造り。また寄木造りの立派な金剛力士が左右一対安置されていますが、現在はコロナ対策でマスクをしているのが一興でした。
仁王門(正面) 仁王門(裏から)
(3)不動堂(重要文化財)と奥殿
仁王門をくぐった奥には金剛寺の本堂である不動堂がある。不動堂は、建武2年(1335年)の大風で倒壊したが1342年に建て直したもので、昭和33年に改修されているが重要文化財に指定されている。また、そこに鎮座する丈六不動三尊※は平安後期の様式で創られた丈六不動三尊を平成に忠実に造立したもので、その本物は奥殿で鎮座していた。
※丈六不動尊 : ”不動明王”とその眷属の”せいたか童子”、”こんがら童子”の三体。
「丈六」とは1丈六尺(4.85メートル)のことで座像の場合は半分の2.43メートル。釈迦の身長から来ており、仏像の背丈は「丈六」を基準として5倍、10倍、1/2などで造像された。
仁王門から不動堂を望む
奥殿 不動明王(平安時代作)
(4)土方歳三の菩提寺でもあり、歳三の像と記念碑が建っていた。
(5)裏山(愛宕山)はアジサイと八十八カ所巡り
裏山(愛宕山)は山アジサイが約200種類、7500株余りが植えられていており、更に「お遍路さん」で有名な四国八十八カ所巡り※と同様のご利益を得られるように八十八カ所のお地蔵様が鎮座して約1時間で巡ることが出来る。アジサイを愛でながらお遍路巡りも良いかも。
【余談】今年6/15に訪問時は八十八カ所巡り挑戦しましたが、猛暑でシャツの上半分が汗でベットリ。半分の47カ所でリタイア退散しました(汗)。まあ、半分ご利益あれば嬉しいかなあ(笑)。
※四国八十八カ所巡り
「お遍路さん」と呼ばれて有名だが、1200年前弘法大師・空海が酒豪のために開いた霊場を巡る旅。徳島県の笠和山 一乗院 霊山寺から始まり八十八カ所の霊場を1278.5キロ歩く。歩くと約2カ月かかる。
途中、半分の44カ所あたりで見晴らし台あり。愛宕山から北側の立川や多摩川方面ののぞむことが出来ます。