No.40-竹あかり『和と光』展 in 雅叙園百段階段(1/4)

撮影時期:令和元年7月、掲載時期:令和2年7月
■第一弾『竹あかり』in ”和とあかり展” 目黒 雅叙園百段階段
(1)プロローグ
 2015年から毎年7月~9月目黒雅叙園百段階段では”和とあかり展”と題して展示会を開催している。昨年は第5回目となる本展示会に初めて訪問。百段階段そのものも素晴らしかったし、展示内容も素晴らしく毎年訪問したくなる。但し、今年(令和2年)はコロナで本イベントは中止、来年は是非見にいきたい。
 目黒雅叙園は東京で結婚式の開催場所として有名だが、本イベントの開催地である「百段階段」は昭和10年(1935年)に造られ都の有形文化財にも指定されている建築物。立派な木造建築で、豪華な日本画や彫刻が施された7つの広場を折り重なった百段(正確には99段)の階段が結んで切るもの。イベントがない素のままでも十分見応えありそう(笑)。

(2)第一弾『竹あかり』
 百段階段最初の部屋「十畝(じゅっぽ)の間」は荒木十畝による四季の花鳥画が描かれ、黒漆の螺細細工が見られる重厚な間。
 この部屋には「都会の中に生まれたオアシス~夏の涼しさ~」と題して宮崎県日南市在住の竹あかり作家NITTAKE氏の作が展示されていた。背面に立つ竹は都会のビルをイメージ、涼しげな金魚のモチーフで夏の涼を表現しているという。 竹は山林で伐採した廃材を使用していると聞くが、竹にこんなにというほど非常に細かい様々な細工を施しており、そこから漏れ出る光が幻想的な空間インスタレーションになっている。

(3)山鹿燈籠
 熊本県山鹿市で行われている『山鹿燈籠祭り』。そこでは浴衣を着た女性が踊るが、その際女性は頭に写真の金燈籠を載せて踊るのが大きな特徴。実物を見る限り金属製と思ったが、後でネットで調べると紙製で重さはわずか180gと知りビックリ。

金燈籠

1900年続く「山鹿燈籠まつり」のクライマックスは「千人燈籠踊り」美しく幻想的ですね。

以下は20分もの山鹿燈籠師政策後継者の動画です。長いので注意してご覧ください。
でも、紙で創った山鹿燈籠など紙細工の伝統工芸素晴らしかったです。

(4)「百段階段」はどうして99段??
日本では昔から数が多いものは「百」「千」という言葉で表現することが多い。この階段も永遠に続く長い階段という意味で「百段階段」と呼ばれている。しかし、実際は1段足らず99段で止めているが、その理由は諸説あるとのこと。
■奇数が陽数。縁起が良い。:縁起が良い奇数の中でもっとも多い。
■未完の美、完璧な数字より、発展性のある数字に。:「月は満ちると欠ける」と歌でも詠まれているように完璧な状態は長く続かないため、敢えて一つ減らした。100という完璧な数字から一つ引いて良くなる余地を残した。

(5)部屋の絵画・彫刻の数々

彫刻:童が持つ綱をはじめ一本の大木から全て掘り出している

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です