No.20-2 館林 茂林寺(ぶんぶく茶釜)
撮影時期:平成30年(2019年)4月、掲載時期:令和2年5月
■館林 鯉のぼり&茂林寺(ぶんぶく茶釜)
館林の”つつじケ岡公園”で満開のツツジや”鯉のぼりの里”祭りで4000匹の鯉のぼりを堪能した後、自宅に帰ろうと思いタクシーに乗る。運転手に館林で有名なものを尋ねたら、ぶんぶく茶釜の”茂林寺”を紹介され行先変更し向かった。
(2)茂林寺(ぶんぶく茶釜)
茂林寺は室町時代(1426年)に大林正通禅師が守鶴(しゅかく)を伴い館林に小庵を建て、正通に深く帰依した青柳樹種が応仁2年(1468年)に茂林寺を建立したのが始まり。お寺の前には、土産物屋が何軒が軒を連ね”たぬきの置物”がたくさん置かれていました(笑)。
(3)”ぶんぶく茶釜”の謂われ
茂林寺のすぐそばには”花咲爺さん””浦島太郎””竹取物語””桃太郎”などなど昔話ってたくさんあるが、みな冒頭は「昔昔ある所に………」で始まることが多い。また、場所の候補地が複数あるのが殆ど。
今回、館林市を訪問してビックリしたのは2つあり、第一点は”ぶんぶく茶釜”のお寺は、ここの茂林寺が唯一無二の発祥地だということ。第二点は真偽はともかく”ぶんぶく茶釜(分福茶釜と言う)”が現在も所蔵されていることである。
一方、茂林寺に伝わる逸話は、私が子供の頃に聞いた逸話とは異なっていることに興味深く思えた。
■私が小さい時聞いた逸話(要約)
和尚が古い茶釜を買ってきてお湯を沸かすと手や足が出て気味悪がって葛屋に手放した。その茶釜(狸の化身で頭・足・尾っぽが生える)が綱渡りなど芸をし、これを見世物商売に屑屋が財を築き、茶釜を元の寺(茂林寺)に戻す。
■茂林寺に伝わる逸話(要約)
古狸の老僧”守鶴”愛用の「福を分ける」分福茶釜であるとし、千人の僧が集まる法会で茶をたてたが、一昼夜汲み続けても釜の湯が無くならなかったと言われる。
(4)門前には22体の狸像が鎮座していました(笑)